2009-11-15(Sun)
09年 アメリカ 111分 カラー シネマスコープ
監督 ポール・マクギガン
脚本 デヴィッド・ボーラ
撮影 ピーター・ソーヴァ
出演 クリス・エヴァンズ ダコタ・ファニング カミーラ・ベル
ストーリーを成立させるためだけの世界観、リアリティーのない設定、日本のアニメの悪いところをまねしたような程度の低いヒーロー物。続編への伏線とかやってる場合じゃないだろう。ダコタ・ファニングは本筋に絡んでない役柄でリラックスできたのか、いきいきとした演技を見せる。この映画の唯一の収穫。あとミン・ナ・ウェンが久しぶりに見れて良かった。
新宿ピカデリー スクリーン9
2009-11-15(Sun)
40年 日本 82分 モノクロ スタンダード
監督 野村浩将
脚本 池田忠雄
撮影 高橋通夫
出演 田中絹代 河村黎吉 佐分利信
田中絹代は下町のせんべい屋の娘。母親は亡くなり、父親は勤めに出ているためせんべい屋を営んでいる。母親がわりになって育てた妹は事務員として働いていたが、社長の息子佐分利信に惚れられる。一方偶然街中で佐分利信に出会った絹代は一目ぼれしてしまう。姉妹の三角関係のゆくえは?太平洋戦争前とはいえ中国大陸では戦争をしていたとは信じられないようなのんびりした映画。河村黎吉のうっかり者の年老いたお父さん、ずけずけとしているがさっぱりした妹河野敏子がいい。
絹代は古いタイプの姉らしく、ここらへんの身の振り方がいかにも古風だが、映画は全体的に明るく、笑えて楽しい作品だった。
東京国立近代美術館フィルムセンター
生誕百年 映画女優 田中絹代(1)
2009-11-15(Sun)
50年 日本 112分 モノクロ スタンダード
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧 小津安二郎
撮影 小原讓治
出演 田中絹代 高峰秀子 上原謙
「東京物語」などに比べると中流よりちょっと上流の家庭を舞台にして、すこし悲劇的な内容。
田中絹代と高峰秀子が姉妹に扮している。田中絹代の姉は昔、上原謙が好きだったが言い出せないまま山村聰と結婚。終戦以来無職の夫を絹代はバーに勤めて支えるが夫婦仲は冷え切っている。姉夫婦と同居している妹高峰秀子は真剣に働こうとせず、家でのらくらしている義兄を嫌っている。義兄のこの姉妹を嫌っているようで、家の雰囲気は良くない。京都に住む姉妹の父笠智衆はガンを患っており、余命いくばくもない。上原謙もあまり役にたちそうもない。全体的に暗い雰囲気が覆っている映画である。ラストの救いも人の死がきっかけなので素直には喜べない。新東宝の作品なので、あまり小津映画にでない俳優の演技と、関西の風景が楽しめる。
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
生誕百年 映画女優田中絹代(1)
2009-11-15(Sun)
47年 日本 96分 モノクロ スタンダード
監督 溝口健二
脚本 依田義賢
撮影 三木滋人
出演 田中絹代 山村聰 毛利菊江
1913年、文芸協会の島村抱月は「人形の家」の上演を考えていたが、あまりに進歩的で観客の反発を怖れたほかの幹部に反対される。会長の坪内逍遥が賛成してくれたことで公演のめどは立ったが、ヒロインのノラを演じられる女優がいない。悩む抱月の前に夫と喧嘩している松井須磨子の姿が。家庭の戻ってほしいと懇願する夫に対し、頑として反抗する須磨子にノラを見た抱月は、須磨子をヒロインに抜擢する。
スキャンダルになった劇作家と女優、しかも妻子ある者同士の恋愛を題材にした実録もののドラマ。大正時代の演劇のようすが珍しい。溝口健二のことだから、かなり資料など集めて再現したのではないだろうか。演技もこれが当時の国民的大女優かと思うほどだが、そんなレベルだったのかも知れない。演じる田中絹代がちょっと気の毒。
生誕百年 映画女優 田中絹代(1)
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
2009-11-14(Sat)
09年 アメリカ 97分 カラー シネマスコープ(日本語吹替え版)
監督・脚本 ロバート・ゼメキス
撮影 ロバート・プレスリー
出演 ジム・キャリー ゲイリー・オールドマン コリン・ファース
だれでも知っているクリスマス・ストーリーの映画化。
ゼメキスは「ポーラー・エクスプレス」以来、実写作品を撮らなくなってしまった。
この方式の問題点は、適当な名称がないことだろう。なんだかよくわからない正体不明なものは一般に好まれない。「ダイナメーション」とか「ゴーモーション」みたいな親しみやすい名称を与えるべきだと思う。
ゼメキス以外誰も見向きもしないやり方だが、題材によっては有効だと思う。中世以前の話は人形劇がいい、と川本喜八郎が言っていたが、生身の役者が演じると違和感があることもあるのだ。あまりに古い年代の話もそうだし、「クリスマス・キャロル」のような寓話もそう。なのでそれなりに存在意義がある手法だとは思う(逆に実写がふさわしい映画もまたあるわけで、ゼメキスみたいに実写はもうやらないというのは極端すぎるとは思うけれど)。ならばアニメーションでいいんじゃないか、という意見もあるだろうが、それはゼメキスが実写の演出家だから。俳優に演技をつけることはできても、アニメーターに自分が思うように演技指導をするのはムリなんだろう。
あと気になったのは、生身の人間には不可能な動きはアニメで補っているようだが、その部分が俳優のパフォーマンスに対して見劣りする。このあたりはゼメキスの限界が見えるような気がする。
また今回は原作のアレンジが中途半端に感じた。原作に忠実なようでいて、その実あまり気に入ってないような印象がある。やはりディズニーで仕事をするのはゼメキスといえども難しいのだろうか。
3D効果は良好。ただアトラクション的な場面は必然性に乏しくストーリーを停滞させる。雪がほんとうに眼前に迫ってくるように感じた。IMAXは明るくて見やすい。川崎は遠いし料金も高いがしかたがない。他の方式もがんばってほしい。
*「アバター」の予告の上映あり。フルスクリーンのようだ。大迫力でいまから楽しみだが、満員だと観客の頭でスクリーンがさえぎられるIMAXシアターでは見たくない映画だ。
109シネマズ川崎 スクリーン7